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なんで逃げるの!?
二手に別れた…。
あっちはおそらく桂。
新撰組としてはもちろん桂を追わなければならない。
どうする…。
でも…!
グッと美海は顔を上げた。
「ハァハァ…。立花…何故わかったんだ?」
桂は後ろを振り向く。
「あれ?」
後ろに美海はいなかった。桂はとりあえず道から外れ、森の中に姿を消した。
「待ってくださー―――い!」
「嫌じゃあ!」
美海は坂本を追っていた。
「坂本龍馬ですよねー!?」
「違う!わしは才谷梅太郎ぜよ!」
「はぁ?あなたの顔どっからどう見ても坂本龍馬でしょ!」
グンッ
美海は坂本の前に周り込んだ。【改善脫髮】四招避開活髮療程陷阱,正確生髮! -
「ぅおっと!ここで捕まる訳にはいかんき!」
シュン!
ギィィィン!
「えぇぇぇ!?」
坂本は急に抜刀した。美海は何とか居合いで抜いて防ぐ。
ギリギリ…
重い………。
「捕まる!?私は捕まえるつもりなんてさらさらありませんよ!なんであなたを捕まえなきゃ駄目なんですか!」
お互い刀を引かない。
「へ?」
坂本からすれば美海は新撰組の有名隊士。捕まると思うのも当然だ。
「私はあなたとお話がしたいんです!だから桂も逃がしてあなたを追ったんですよ!」
だが美海は坂本がお尋ね者だとは知らない。単純に好奇心で追っていた。あの偉人である。それは誰でも会いたい。
「はぁ!?おんし…わしが誰だと思う?」
「坂本龍馬」
…コイツ…わかっとらん……?
「ぷ…おんし変わっとるのぉ!」
ニカッと坂本は笑うと刀を下ろした。
その瞬間に斬られると思い普通は下ろさないのだが、坂本は美海を安全と見なしたようだ。
「坂本 龍馬じゃ。よろしくなぁ!」
坂本は手を出す。
「た…立花 美海です!」
美海も手を握った。
目は輝いている。
ヤバい!坂本龍馬の手握った!
「知っとるよ。おんし新撰組じゃろ?何でわしを捕まえんのじゃ?」
「え?何でですか?」
美海は逆に聞く。
うーん。と坂本は考え込んだ。
「しかし…げにまっこと綺麗な髪じゃのう!」
坂本は急に美海の頭をガシガシと撫でた。
「え…いやぁ」
思わず照れてしまう。
「これはどうしたんじゃ?おんし異人さんとのはーふか?」
「いいえ。染めたんです」
「染める?」
坂本は近くの丸太に座った。ちょいちょいと美海を呼んでいる。
「はい。色を着けるんです」
美海も隣に座った。
「ほぉ…。じゃあ異国に長い間住んでたのか?この国の者じゃないじゃろ?」
坂本は目を輝かせる。
わしを見つけても捕まえないき…絶対にこの国の者じゃないぜよ。
「異国…とは言えませんが…」
「が?」
美海はこういう状況に陥ったのは久しぶりなため悩んでいた。自分が未来から来たということを言うか。
安易に言うのはよくないよね…。
うーん…。美海はゴクリと唾を飲み込んだ。
「実は……」
「実は?」
「実は………」
坂本はジッと美海を見ている。
「染めたってのは気にしないでください!実は地毛です!」
「地毛…?」
昔高杉にも髪は地毛だと言い張った覚えがある。
誤魔化し切れなかったが。
美海もドキドキしながら坂本を見る。これしか思いつかなかったのだ。
坂本はボケーッと美海を見ているが、ついに口を開けた。
美海は目をきつく瞑っている。
「本間か!すごいぜよ!」
坂本は目を輝かせている。
え…?
「え?」
「生まれつきか?すごいぜよ!」
確かに生まれつき茶髪の子はいるが、美海のようにここまで人工的な茶髪は日本人では起こらない。
もしかして…
ちょっと…
馬鹿…?
美海は予想外の結果にポカンとしている。もちろんこれでよかったのだが。
「あ。は…はい!純日本人です!」
ワシワシと坂本は美海の髪を触る。
まぁ。嘘じゃないしね?
「そういや流派はどこじゃ?居合いが凄かったきに」
「あぁ。えっと。天然理心流です?」
「何故に疑問形?確かにこれといった型はなかったのう…。ちなみにわしは北辰一刀流じゃ!」